小腹が減ったのでマクドナルドに入って期間限定のマックリブを食していたときの出来事。
隣に座っていた自分と同じぐらいのおじさんが新品のスマホを片手に店員さんを呼んでなにやら聞いていた。
お客 「WiFi使えるんだよね?」
店員 「はい、使えますよ。」
お客 (スマホ見せながら) 「どれに繋げばいいの?」
店員 「これですね。」 (たぶんmobilepointを指さす)
お客 「パスワードは?」
店員 「はい?」
お客 「パスワード教えて?」
店員 「それはお客様がご存知では?」
お客 「えっ?何のパスワード?」
ここからしばらくBBモバイルポイントの説明がつづく。
お客 「じゃ、使えないって事?」
店員 「そうですね。」
お客 「.........。」
お客さんは残念そうに「WiFi使えます。って書いてあるじゃん。」と壁に貼ってあるシールを見ながらつぶやいていた。マックリブを食べながら...。
以前に似たような勘違いを経験したことがある
似たような経験をしたのはiPod touchを手に入れてすぐの東京出張のとき。
iPod touchの相棒であるポケットWiFiの受信状況は、名古屋から東京へ向かう途中、三島から小田原の間で極端に悪くなる。
そのころTwitter中毒であった自分は、グルグル廻り続けるローディグマークの3.5インチを眠りもせずに眺めていた。
「N700系ではWiFiが使えます。」前方のポスターに目が止まった。そいつに繋げばよくない?
iPod touch の設定ボタンを押しWi-Fiを選ぶと電波ビンビンのネットワークがあった。喜び勇んでそれを選択。今となっては当然の結果なのだが、どことも契約をしていないものはログインなどできやしない。
よく考えれば繋がりはしないことは分かるのに、「WiFi使えます」に儚い希望を抱き、WEPやらWPAやらを横浜あたりまでごちゃごちゃいじって結局あきらめた。
こんなことなら、寝ときゃよかった。バッテリーが赤くなったiPod touchを見ながらそう思った。
勘違いの原因は「WiFi使えます」の取り違い
家庭での通信環境は光を契約していて、無線LAN環境があり当然、iPod touchはWiFiで繋げているし、Will、DS、PSP、ノートパソコンもみんなWiFi。
なので公衆無線LANとかWiFiとかってなんだか設定さえすれば繋がりそうな感覚になる。
そこが第一原因。
第二の原因は、「WiFi使えます」の表示。これは勘違いしやすい。昨今のスマホブーム、良く分かんないけどゲットしちゃったおじさんには「使えるって書いてあるけど使えない」状況は受け入れがたい。
完全フリーのWiFiを提供しているお店もあるので、これは区別してもらいたい。
自分達のような勘違いをするおじさんはこれから沢山出てくるだろう。なので少し調べてみる。
公衆無線LANというサービス
携帯でもメールは使えるしWebを見ることもできる。フルブラウザでFLASHも、ワンセグでテレビまで観れる。
自分の携帯は902iという化石みたいな機種を使っているので最新のガラケーは知らないけど、iPhoneが登場するまでは、「日本のケータイ、凄いじゃん」が世界の常識だった。
そんな時代は長くは続かず、祗園精舎の鐘の声を聞いていたら、時代変わっちゃって今やスマホ。画面を触られるのがとてもいやだった事も忘れ誰しも擦りまくってる。
同じ時期に発展してきたSNS。新しいおもちゃを手に入れた人々は新しい遊び方を同時に覚えみんな夢中になった。
そんな時、ある一部のユーザしか利用していなかった公衆無線LANサービスが注目を集めだす。
パッケット量という実感のわかない単位で料金がかさむサービスと違って「定額」が分かりやすく、サービスを展開するエリアも徐々に広がってきていて使える環境が整ってきた。
もちろん、高速な通信速度は大きな特徴。
携帯との大きな違いは電波が飛ぶ範囲。つまり限られた範囲内でしか使えない事。
「電波飛んでるエリアですよ。」が「WiFi使えます。」って事の本当の意味。
これで誤解は避けることができるかな?
おまけ
いろいろ調べる中で面白いことが分かった。
公衆無線LANの中のサービスのひとつに「FON」がある。
とても面白いサービスで「みんなのものは俺のもの、俺のものはみんなのもの」的なサービス。
自宅にFON専用の無線ルータを設置したメンバーは、他のFONがあるところでも無料で利用できる。
なので、メンバー以外は利用しようとしてもFONのログイン画面しか表示されない。
はずなのだが......。
ログイン画面、下のGoogleのロゴのところをクリックするとGmailとGoogleMapが利用できるらしい。